「バンクーバーでお家を探したいけれど、何から始めればいいかわからない」
「日本にいるうちに契約するべき?それとも現地で探すべき?」
留学やワーキングホリデーで初めてバンクーバーへ渡航する方にとって、お家探しは最も不安なことの一つです。
バンクーバーはカナダの中でも人気の高い都市である一方、家探しは決して簡単ではありません。また、近年家賃の高騰が深刻化しています。
しかし、事前に家賃相場や住居タイプ、探し方のポイントを知っておけば、自分に合った住まいを見つけやすくなります。
この記事では、バンクーバーでお家探しを始める前に知っておきたい基礎知識から、住居タイプの違いまでわかりやすく解説します。
目次
バンクーバーで家探しを始める前に知っておきたいこと
バンクーバーの住宅事情
バンクーバーはカナダ国内でも特に家賃が高く、空室率が低い都市として知られています。留学生やワーキングホリデー、移民など多くの人が暮らしているため、条件の良い人気物件はすぐに契約が決まってしまいます。
特に3〜5月、8〜9月は留学生の入れ替わり時期でもあり、物件探しが活発になります。そのため、「もう少し探してから決めよう」と迷っている間に、希望していた部屋が埋まってしまうケースもよくあります。
また、日本のような不動産会社中心ではなく、オーナーが直接募集している物件も多いのがバンクーバーの特徴です。Facebook MarketplaceやCraigslistなどのサイトを利用して、自分で部屋を探す人も少なくありません。
バンクーバーの家賃相場
家賃はエリアや住居タイプによって異なりますが、目安として以下のようになります。
| 住居タイプ | 家賃相場(1ヶ月) |
| シェアハウス | 900〜1,500CAD |
| ホームステイ | 1,100〜1,800CAD |
| アパート | 2,000〜4,000CAD |
| ベースメントスイート | 1,500〜2,300CAD |
ダウンタウンは交通の便が良くて人気ですが、その分家賃も高めです。一方、バーナビーやニューウエストミンスター、リッチモンドなどは比較的家賃を抑えられる傾向があります。

また、家賃の中には「Wi-Fi」「光熱費」「水道代」が含まれているのかや「家具付きの物件なのか」なども確認しましょう。一見安く見える物件でも、別途光熱費やインターネット料金が必要になることがあります。
家探しはいつから始めるべき?

おすすめは、日本を出発する1〜2か月前から情報収集を始めることです。
ただし、募集される物件の多くは入居日の2〜4週間前に掲載されます。そのため、早すぎても契約できる物件は少ないのが現状です。
まずは家賃相場や住みたいエリアを調べ、渡航の2〜4週間前から本格的に物件を探し始めるとスムーズです。
日本から探すべきか現地で探すべきか
どちらにもメリットとデメリットがあります。
渡航前から入居先を決めておけば、到着後すぐに入居をして生活を始められる安心感があります。
一方で、渡航後に現地で探す場合は、実際に部屋や周辺環境を内見で確認できますが、探す間に滞在するホテル代やAirbnb代などがかかることがあります。
バンクーバーのホテルやAirbnbは高額なところが多く、1週間やそれ以上滞在すると大きな出費がかかります。
| 日本から探す場合 | 現地到着後に探す場合 | |
| メリット | ・ 到着後すぐに落ち着いた生活が始められる。 | ・ 自分で直接部屋を見ることができる。 |
| デメリット | ・ 会ったことがない大家や不動産業者との英語でのやり取り。 ・ 内見ができない。 ・ 契約書などのやり取りが大変。 | ・ 高額な仮住まいの出費(ホテルやAirbnb)。 ・ 内見に直接出向く手間。 |
小さいお子様との渡航などでトラブルのリスクを回避されたい方は、移住のサポートを提供する業者に依頼する方法がおすすめです。
バンクーバーの住居タイプ
シェアハウス

学生や単身の方向けのタイプです。
キッチンやリビング、バスルームを他の住人と共有し、自分専用の個室で生活します。家賃を抑えやすく、世界各国の人と交流できることから、留学生やワーホリの方に人気があります。
ただし、生活リズムや掃除のルールなど、人との共同生活になるため、ある程度の協調性が必要です。
ホームステイ

ホームステイは、現地のホストファミリーの家で共同で生活するスタイルです。
食事付きのプランが多く、英語を使う機会が増えるため、渡航直後の方や英語力に不安がある方に向いています。また、英語だけでなく現地の人の生活文化も学ぶことができます。一方で、門限や生活ルールがある家庭も多いため、自由度はやや低くなります。
コンドミニアム

コンドミニアムは、日本でいう分譲マンションのような物件です。
設備が充実しており、ジムやラウンジなどの共用施設がある建物も少なくありません。プライバシーを重視したい方にはおすすめですが、家賃は比較的高めです。
ルームメイトと部屋をシェアして住むケースもあります。
ベースメントスイート

ベースメントスイートとは、一戸建て住宅の地下部分を住居として貸し出している物件です。
比較的家賃が安く、キッチンやバスルームを自分だけで使える物件も多いため人気があります。玄関が上の階にすむオーナーとは別れている場合も多く、プライバシーが確保できます。
ただし、地下にあるため日当たりが悪かったり、湿気が気になったりする場合があります。内見時には換気やカビの有無なども確認しておきましょう。
バンクーバーで家を探す方法
Facebook Marketplace
現在、バンクーバーで最も利用されている家探しサービスの一つがFacebook Marketplaceです。掲載数が多く、オーナーへ直接メッセージを送れるため、希望条件に合った物件を見つけやすいのが特徴です。
ただし、人気物件は掲載から数時間で問い合わせが殺到することもあります。気になる物件を見つけたら、自己紹介や入居希望日を添えて早めに連絡しましょう。
Craigslist
Craigslistは、カナダで長年利用されている掲示板サイトです。Facebook Marketplaceには掲載されていない物件が見つかることもあります。
一方で、詐欺の報告もあるため注意が必要です。相場より極端に安い物件や、「内見前にデポジットを送ってほしい」と言われるケースは避けましょう。
Kijiji
Kijijiもカナダで利用されているクラシファイドサイトです。バンクーバーではFacebook MarketplaceやCraigslistほど物件数は多くありませんが、希望条件に合う部屋が見つかることもあります。
複数のサイトを併用することで、選択肢を広げられるでしょう。
JP Canada
JP Canadaは、日本人留学生やワーホリの方など、単身の方向けの物件掲載が多い情報サイトです。日本語でやり取りができるため、英語に不安がある方でも安心して利用できます。
ルームシェアの募集が多く、初めての海外生活でも家探しがしやすいのが魅力です。ただし、日本人に人気が高いため、条件の良い物件はすぐに埋まる傾向があります。
専門業者に頼む
英語でのやり取りに不安がある方や、できるだけスムーズに家を見つけたい方は、現地の定住支援のサポートを利用する方法もあります。
サポート費用がかかりますが、契約内容の確認や物件探し、内見などもサポートしてもらえるため、初めてバンクーバーへ来る方には安心できる選択肢です。
また、オンライン内見や日本から送った荷物を代理で受け取るサービスや生活用品を買い揃えるなどのオプションがある業者もあり、特に家族移住をする方にはおすすめです。
家探しの流れ

STEP1 理想の家の条件を決める
まずは家賃、エリア、通学・通勤時間、家具付きかどうかなどの条件を整理しましょう。
条件が多すぎると物件が見つかりにくくなるため、「絶対に必要な条件」と「あればうれしい条件」に分けて考えるのがおすすめです。
その他
- ベッドルームの数
- バスルームの数
- 駐車場が必要か
- 洗濯機・乾燥機が備え付けか
- ストレージ(物置)が必要か
などの希望の条件についても整理しましょう。
STEP2 物件をリサーチして問い合わせる
条件に合った物件が見つかったら、オーナーへ電話やテキストで連絡をして内見を予約します。
その際は、自分の名前、職業(学生・ワーホリなど)、希望入居日を伝えるとスムーズです。
返信が遅い場合もあるため、複数の物件へ問い合わせることをおすすめします。

STEP3 内見をする
内見では大家さんや不動産管理会社のプロパティマネージャーがお部屋を案内してくれます。
お部屋や設備が問題なく使用できるかだけでなく、電気代・水道代・WIFIなどで何が家賃に含まれているのかを事前に確認する事が大切です。
内見では部屋の広さだけでなく、以下の点も確認しましょう。
- 水回りにカビはないか
- Wi-Fiは問題なく使えるか
- 暖房設備はあるか
- 洗濯機・乾燥機は利用できるか(部屋にあるか他の住人と共用か)
- 窓やドアの鍵はしっかり閉まるか
- 周辺の治安や騒音は気にならないか
- 月の途中から入居をする場合には、日割り計算が可能か
複数の候補の物件があれば条件などを比較して決める事になりますが、契約を希望する場合には申し込みをしたいと大家さんに伝えましょう。
バンクーバーでは人気の物件はすぐに入居者が決まります。条件に合った物件があれば早めに申し込みをされるのをお勧めします。

STEP4 審査の申し込み〜契約する
入居したい物件が見つかったら次は、大家さんにあなたが家賃を支払う事ができるかを審査をしてもらう必要があります。
この審査をパスした場合にのみ契約をして入居できるようになります。
大家さんによって審査に求められる提出書類は若干異なりますが、日本から来る方の場合は通常
- クレジットスコア(クレジットカードの信用履歴)
- 残高証明
- ビザ
- リファレンスレター(前の大家からの推薦状)
- パスポート
- 雇用を証明する書類
などの提出を求められます。
いずれの場合も英語の書類の提出が求められるので注意が必要です。
審査が完了したらいよいよ契約をする事ができます。
契約の際には、家賃、デポジット、退去時のルール、最低契約期間などを必ず確認しましょう。
口約束ではなく、できるだけ書面やメッセージで記録を残しておくと、万が一のトラブル防止につながります。

STEP5 入居前の準備
入居先が決まったら、いよいよ引越しの準備です。
日本から渡航される方の場合は、別送品の手配や日本から持ってくるべきものの準備が必要となりますので、時間に余裕を持って準備を開始する事をお勧めします。
次に、入居に合わせてWifiや電気などの使用ができるように、Wi-fiの契約やテナント保険の加入、電気、水道の申し込みを完了させておきましょう。
既に大家さんがWi-fiに加入していて使用料が家賃に含まれている場合や、光熱費は使用した分だけを大家さんに支払う契約の場合もありますが、ルームシェアや大家さんとの同居ではなく、完全プライベートな賃貸物件を契約する場合はご自身で契約をする必要がある場合が多いです。
しっかりと大家さんや不動産業者に確認をして入居日までに何をすべきかを理解しておきましょう。


STEP6入居
入居日には、大家さん、または管理会社の方と一緒に部屋の中をチェックします。
部屋の中で壊れているところがないかをチェックして、冷蔵庫、洗濯機、食洗機など備え付けの設備の使い方を教えてもらい、全て問題なく使用できるかを確認する必要があります。
また、ゴミ捨てに関してや、建物内のルールについても説明を受けますので、しっかりと内容を理解して、問題がなければ書類にサインをして鍵の受け渡しとなります。
コンドミニアムやアパートメント物件でエレベーターの使用をする場合には、事前に搬入の為に予約をする必要がありますのでご注意ください。

バンクーバーでよくある家探しのトラブル
詐欺物件
「家賃が相場より極端に安い」「海外にいるので鍵は送る」などの内容は、詐欺の可能性があります。
内見をせずに契約したり、お金を送金したりするのは避けましょう。
デポジット詐欺
「部屋を確保するために先にデポジットを振り込んでください」と言われても、実際には物件が存在しないケースがあります。
契約内容を確認し、可能であれば内見後に支払うようにしましょう。
また、退去時に「デポジットを返してもらえない」というトラブルも報告されています。契約前にデポジット返金の条件をしっかり確認しましょう。
写真と実物が違う
掲載写真ではきれいに見えても、実際は古かったり、想像より狭かったりすることがあります。
写真だけで判断せず、必ず内見をしてから契約することが大切です。
ベッドバグ問題
ベッドバグ(トコジラミ)は、バンクーバーでも珍しくありません。
マットレスの縫い目やベッドフレームに黒い点や虫の痕跡がないか確認し、気になる場合はオーナーへ質問しましょう。

まとめ
バンクーバーでの家探しは、日本とは異なる点が多く、最初は戸惑うかもしれません。
しかし、住宅事情や家賃相場、住居タイプを事前に理解し、複数のサイトを活用しながら慎重に物件を探せば、自分に合った住まいを見つけられる可能性は高まります。
内見をせずに契約しないこと、契約書の内容をしっかりと確認すること、相場より安すぎる物件には注意することが重要です。
新生活を安心してスタートするためにも、焦らず情報収集を行い、納得できる住まいを見つけましょう。
「家探しに不安がある」という方は、Next Stage Canadaでも家族移住に関するサポートを行っています。現地での生活や住まい探し・学校探しについてもお気軽にご相談ください。


